ミルク
2010年 06月 15日
社会的弱者を救おうと米国史上初めてゲイを公言して公職に就いたハーヴェイ・ミルクを描いた作品です。
主役のショーン・ペンって私は好きじゃないんですが何てうまい役者なんだろうって改めて感心してしまいました。
どの映画も演技を観るまでもなく写真を見ただけで役になりきってるのがわかるんですよね。
この役も普段見るショーンの面影は全くなし。見事になりきってます。
アカデミー主演男優賞に輝いたのにも頷けます。
ミルクは市長と共に暗殺されるのですが意外にもその犯人は同僚とも言える同じ市政執行委員ホワイト氏でなぜ彼はそこまで追い詰められたのか彼の事ももうちょっと深く描いてほしかったです。
ミルクが亡くなった夜、たくさんの市民達がキャンドルを掲げて街を行進するシーンで涙が出ました。
こんなに慕われる政治家って日本にはいるでしょうか。
こちらは「ハーヴェイ・ミルク」というミルクのドキュメンタリー作品です。
ミルクに惹かれたのでこちらも観てみました。
彼と親しかった人々が彼について語っています。
ミルクを殺したホワイトの刑があまりにも軽かったので街で暴動が起き数年後、ホワイトは自殺してしまいます。実際の映像が使われてるのでより生々しく事件を感じました。
また裁判員制度にも考えさせられるものがありました。
アメリカでも30年前はゲイの人達って差別がひどく大変だったんですね。
この映画で思い出したのがミーの高校時代の話。
ある日、朝礼で先生がある女子を「今日から〇〇さんは男子です。」と男子の制服を着て紹介されたとの事。
生徒は皆、歓迎しミーも「〇〇ってカッコイイ子やねん。」と何の違和感もなさげに言うので「おぉ、日本も進んでるんだ!」と感動したんです。
マイノリティーの人々も幸せになるよう頑張ってたミルク。
彼の死は無駄にはなってはいませんよね。
日本も進んでますねー。
日本でもレズビアンを公言されて公職に立候補された
方がおられましたが、当選されたのかしら…。
セックスアンドザシティの4人の内1人もレズビアンで
パートナーの女性と共に2人のお子さん
(前夫との間にもうけた実子)を育ててらっしゃるんですよ。
いろんなタイプの家族が出来ていいと思うし
マイノリティの方もそれに憚ることなく
職業の自由がもたらされるといいなあ、と思うのです。
そうなんですよー、ビックリしたけど「学校、偉い!」って思いました。
うちが取ってる新聞では性同一障害の子供達の特集に取り組んでますがなかなか認めてくれる学校って少なそうですね。
ミルクは「ずっとクローゼットに隠れてた。」と表現していましたが皆がクローゼットから安心して出てこれたらいいね。
そして私も偏見がないか自戒しました。