誰も知らない
2010年 08月 01日
自分は引きずるタイプなのでなるべく詳細は知りたくないと思うんですがつい亡くなった子供達の写真や名前を見てしまい可哀想でたまらない気持ちになります。
オーブンや洗濯機、木箱に子供を閉じ込めてしまうってどういう神経なんだ?って怒りを覚えますが放置も悲し過ぎます。
「誰も知らない」
随分前に観た映画ですが今も強く印象に残っています。
こんな辛そうな映画を観るのは気が重かったんですが悲劇性を強調することなく淡々と描かれていてあざとくなく良かったです。
父親の違う子供4人がいる母親をYOUが演じてますがこれがピッタリですごくはまり役。
冒頭の引っ越しシーンで小さい子供をトランクに入れて運ぶとこからもうビックリ。
でも別に子供が嫌いなわけでもなく一緒に楽しそうに生活するシーンもありどこにでもいそうなお母さんです。
母が出て行ってしまい残された子供達はたくましく生き残ろうとしますがやはり限界があり悲劇が訪れます。
助けを求める息子に向かって母が言い放った「お母さんは幸せになっちゃいけないの?」っていう一言が忘れられません。
でも、こんなお母さんもいそうですよね。
昔より絶対に豊かになった日本なのに、なんか望んでいたものと違うきがするよね。
私も、大人になったらこんな感じ、と言う望んだものとは違うきがする・・・汗
昔からなんぼでもあったんだろうけどね。でも「ママー!」って助けを求めながら死んでいったと思うと泣けて仕方ないよ。
私も大人になったらこんな感じってのと違うわさ。
気持ちは18歳くらいからあまり変わってない・・・いや、成長してない・・・
ステキな人を見ると「わぁー大人ー!」って思うが自分の方が年上じゃんって自分で突っ込む・・・汗・・・
どうして、と思ってしまいます。
ただ、現在進行形で育児をしている身からすると
どのケースにも身につまされる思いがあるのも確かです。
私だってとても孤独な気分になることが、今でもありますから。
私もトラコさんと道を踏み外すタイミングが
なかったとは言えませんもの。
置き去りの彼女も、かなり追いつめられていたようです。
娘さんを大切に大切に育まれていた時期も
すくなからずあったようです(当時のブログが残っているそうです)。
子供の絶望感、恐怖感を思うと言葉もありませんが
同時に彼女が落ちて行った深い孤独にも言葉を失います。
昔、私は悪さしたケータローをベランダに放り出したことがありますが泣き喚く声がうるさかったからか裏に住む住民から「もう、許したって。」と言われて10分も経たずに終了しました。
誰か身内でも他人でも声を掛ける人がいれば違ってたんでしょうね。
お母さんが孤独にならないような社会になってほしいですね。
子供手当てをバラ撒くだけじゃダメなのよね。