花見
2010年 04月 04日
娘さんはいらしたようですが御主人を亡くされてからずっと1人暮らしのすごくお元気な方でした。
私を見掛けると走り寄ってくるように来て「あんたとこのお義母さんはどうしてはるん?!」とよく聞かれました。
私が「ええ、ちょっと膝が悪くて・・・」とか「頚椎が悪くて・・・」とか言うと「まぁー、私より若いのに・・・」とつぶやかれます。
・・・たいていの人はアナタよか若いと思うよ・・・と心の中でよくツッコミ入れてましたがその好奇心こそがボケない秘訣だわねと思いました。そうこのお婆さんは町会の噂話に誰よりもくわしい方だったんです。
ヘルパーも頼まず毎日イキイキとお出掛けされてましたが最後はちょっと気分が悪いと自分で救急車を呼び搬送先の病院であっけなく亡くなられたそうで何とアッパレな生き方と感心しました。
どなただったか「日本人は花見の回数券を持って生まれてくる」というようなエッセイを書いておられました。
このお婆さんは最後の桜はご覧になったのかな、98枚目の券はお使いになったのかな?とふと思いました。
さて今日はいいお天気でお花見日和でしたので特養にいる婆ちゃんをすぐ近所の公園に連れ出しました。
「わぁ、きれいなぁー。」と喜んでくれました。
車椅子目線で木の下の方に咲いてた桜も見つけて楽しんでくれましたよ。